26 F/W Men's Collection Beauty Trend
Editor's Note
グローバルメイクアップトレーナー & メイクアップアーティストとして活動している、HERA BXチームのチャ・ミンギョンです。数多くのデザイナーコレクションのメイクを自ら収集・分析したトレンドをお伝えします。本文でご紹介する製品の使い方は、メイクアップアーティストが実演を交えてご提案するものですので、ぜひ一度試してみてください!

ショート動画を見ていると、特定のアイドルのステージがひときわ目を引く瞬間がある。最近、繰り返しおすすめ動画に表示され、目にしたATEEZ(エイティーズ)のサンがそうだった。実のところ、一人の人気がヘア、メイク、コーディネート、いわゆる「ヘメコ」だけでつくられることは稀だ。それでも、サンのサンバーンメイクは、ステージの空気感を完成させる重要な要素として際立っていた。世界が注目するKビューティーの感性が鮮明に表れていた瞬間だった。
とりわけ印象的だったのはチークだ。鼻筋に沿って自然につながる血色感は、健康的でありながら男性としての魅力を引き立たせていた。メンズメイクにおいて、チークがこれほど重要だったことがあっただろうか。26春夏シーズンから始まったチークのトレンドは、秋冬シーズンまで着実に続いている。チークはや、コントゥアとともに立体感と血色感を生み出す重要な要素となり、メイクのトレンドもまたピンクを帯びた赤みのあるトーンと自然なツヤ感の表現へと移り変わっている。今回のコラムでは、変化を遂げた26秋冬のメンズメイクのトレンドをご紹介したいと思う。
1. 秋もサンバーンチークがポイント
DSquared2, Milan
Pronounce, Milan
Nahmias, Paris
一般的にチークを効かせたメイクは、ボーイッシュで愛らしい印象を漂わせる。ところが、今回のコレクションでは、メイクと表情、ファッションが一体となって、一つの世界観をつくり上げ、マッチョでありながら洗練された雰囲気をつくり出していた。まるで夏の日差しに軽く焼けた肌が秋まで残っているかのように、チークのカラーが鼻を中心に広がり、肌に自然な温もりを加えている。チークをブロンズ肌に合わせることで、むしろ男らしい印象がより強調されるという点が興味深い。
今回のコレクションのメイクアップトレンドは、「チークは男性にも活用できる」という点をよく示している。だからこそ、サンバーンメイクを単に夏シーズンだけに似合うトレンドだと考えてしまうのは惜しい。
[How-To] with HERA リフレクション リキッドブラッシュ
<メイクアップアーティストによる実演動画、出典: 筆者撮影>
● HERAのチークでサンバーンチークを演出する
HERA リフレクション リキッドブラッシュを使って、次のように「サンバーンチーク」を表現してみよう。
① リキッドブラッシュをスポンジか指に少量だけ取り、頬骨の中央にまずのせる。
② その後、残った量を使って鼻筋までつなげるように軽くぼかすと、自然な印象に仕上がります。
③ より男らしい印象にしたい場合は、頬骨の下ではなく頬骨の上側を中心に色をのせ、目の下の三角ゾーンまでほんのりぼかす。こうすると赤みが肌に自然になじみ、健康的な血色感と立体感を同時に演出できる。
とりわけ、ブリック系のカラーは、より成熟した男らしい雰囲気を演出する。使い方次第で健康的なエネルギーを表現するツールにもなり、ときには男らしい印象を際立たせる強力なポイントカラーとしても取り入れられる。テクスチャーについては、セミグロウタイプは日差しを浴びて少し焼けたような健康的でいきいきとした心証を演出するのに適しており、セミマットイプは秋のシーズンに似合う落ち着いたメイクに仕上げるのに適している。
この秋は、紅葉が色づくように自然に広がるチークをポイントにしたメイクに、挑戦してみてはどうだろうか。
<完成したルックの例、出典: AIで制作した動画>
2. メイクの基本はスキンケア
White Mountaineering, Paris
Wooyoungmi, Paris
Paul Smith, Milan
男性の肌を清潔感のある印象に整えるための重要なステップは何だろうか。日焼け止めだろうか、それともファンデーションだろうか。意外にも、答えはスキンケアにある。
肌に十分なうるおいがないと、ヒゲ周りの角質と皮脂が入り混じって肌のキメが粗くなり、結局どんなメイクアイテムを使っても肌をきれいに仕上げることができない。実際、グルーミングを終えた直後は肌のコンディションが良く見えるが、時間が経つにつれて無意識に顔を触ったり、繰り返される表情の変化によってメイクが崩れ、その過程で乾燥とテカリが生じるという悪循環に陥ってしまう。
特に夏場は、暑い屋外と強い冷房の効いた室内を行き来することで、肌は絶えず刺激を受けている。そこへ冷たい風が吹き始める季節の変わり目が近づくと、私たちの肌はいつ水分を保ち、いつ皮脂を分泌すればいいのか混乱してしまう。だからこそ、季節が変わる前に、肌の基礎体力を整えておくことが何より大切だ。
[How-To] with Sulwhasoo 潤燥ファーストケア アクティブセラムミスト & パーフェクティングパウダー
<メイクアップアーティストによる実演動画、出典: 筆者撮影>
● 水分を満たす
Sulwhasoo 潤燥ファーストケア アクティブセラムミストを使って、肌にうるおいを補ってみよう。メイクの前後に肌が乾いていると感じたら、いつでも軽く吹きかけるだけでいい。スキンケアのステップを最小限にしながら効率的なプレップルーティンをつくりたいときに便利だ。きめ細かなミストの広がりとほのかな香りは。単なる保湿にとどまらない満足感をもたらし、慌ただしい日常の中でそっと気分を切り替えるひとときを与えてくれる。
● 皮脂バランスを整える
Sulwhasoo パーフェクティングパウダーは微細なパウダー粒子で構成されており、厚ぼったさや重さを感じさせることなく肌にふんわりと密着し、清潔感のある仕上がりを長時間キープしてくれる。
① まずパウダーをパフに少量含ませる。
② 額、鼻、小鼻など皮脂が出やすい部位を中心に、軽く押さえるようにのせていく。
③ 顔全体を覆うのではなく、テカリが気になる部分だけを整える感覚で使う。
十分なうるおいのある健やかな肌の上に、ほどよく皮脂バランスが整ってこそ、美しい肌に仕上がる。男女を問わず、肌が健やかなバランスを保つことが重要なのはそのためだ。
<完成したルックの例、出典: AIで制作した動画>
3. リップバームを超えてツヤまで
Ami Paris, Paris
Doublet, Paris
Études, Paris
メンズメイクといえば、依然としてツヤのないアイテムだけを使うべきだという考え方が残っている。しかし、健康的で洗練された印象をつくる要素は、ただ自然に見せるだけでは生まれない。特に、唇は顔の中でも皮膚が最も薄い部位で、疲れが溜まったり、コンディションが低下したりすると、真っ先に乾燥とくすみが現れる。普段より唇の血色が悪くなり、生気がなくなると、実際のコンディションとは関係なく疲れて見えてしまう。
適度な保湿感とほのかなツヤは唇をより健康的に見せ、これは美容効果を超えて、好印象をもたらす重要な要素として働く。乾燥してひび割れた唇が疲れを連想させる一方、適度なうるおいとツヤのある唇は活力と生気を伝えてくれる。
[How-To] with HERA センシュアルヌードグロス & ETUDE セバムカットジェリーパウダー
<メイクアップアーティストによる実演動画、出典: 筆者撮影>
● さりげなく楽しむグロッシーリップ
● さらりと肌のキメを整える
一方で肌は、過度なツヤを出すことよりも、清潔感のある整ったキメを保つことが大切だ。ETUDE セバムカットジェリーパウダーは、クリームを凝縮したような独特のジェリーテクスチャーだが、実際に使ってみると余分な皮脂だけを抑えて肌のキメをなめらかでさらりと整えてくれる。まるであぶらとり紙のような役割を果たすアイテムだ。
① スキンケアや日焼け止めを塗ったあと、パフにパウダーを少量含ませる。
② 顔全体に軽く押さえるようにしてのせる。
③ ベースメイクのあとテカリが気になる場合は、皮脂が出やすい鼻筋や頬まわりを中心にもう一度重ねてもよい。
④ 擦らず、軽く押さえるようにして余分な皮脂だけを吸着させるイメージで仕上げる。
ほのかな血色を添えたうるおいのある唇と、清潔感のある整った肌のキメ。この2つだけでも、はるかに生き生きとして洗練された印象を完成させることができる。
<完成したルックの例、出典: AIで制作した動画>
4. 効果的にバランスの良い印象をつくる
Domenico Orefice, Milan
Dries Van Noten, Paris
Giorgio Armani, Milan
顔立ちが洗練されて見えるかどうかは、どのような要素で決まるのだろうか。個人的には、バランスが良いと全体的に調和しているという印象を与えるように思う。東洋圏で「顔が小さい」という言葉が褒め言葉として使われるのも、良いバランスと直結しているからではないだろうか。良いバランスは身長に関係なく、服を着たときの印象をより洗練させ、顔の骨格まで整っているように見せてくれる。そう見せるためには顔の凹凸に沿って自然な陰影を加え、立体感を表現することが重要で、このとき使うアイテムがまさにコントゥアだ。
[How-To] with espoir トーンペアリングコントゥアパレット
<メイクアップアーティストによる実演動画、出典: 筆者撮影>
● espoirのパレットで輪郭を整える
espoir トーンペアリングコントゥアパレットには、マットハイライトも入っているため、過度にならない立体的なシェーディングを演出しやすく、何度も重ねてもムラになったり境目ができたりしないので、初心者でもストレスを感じずに使える。ブラシの扱いが難しいと感じるなら、以下のようにスポンジを活用してみよう。
① スポンジにハイライトを少量取る。
② フェイスライン → 鼻筋 → ヘアラインの順に軽くすべらせながら陰影を入れる。
③ 顔の上から下へ向かって境目をやさしくぼかすと、線が残らず自然に顔の輪郭が整う。
年齢とともに気になってくる頬のこけも、マットハイライトを使って自然なボリューム感で補うことができる。この秋は自分の骨格とバランスをそのまま生かしながら顔全体を自然に整え、印象と全体の雰囲気をアップグレードしてみよう。
<完成したルックの例、出典: AIで制作した動画>
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