そこまでしないといけないのかについて。 - AMOREPACIFIC STORIES
#Amorepacific:log
2025.12.09
0 LIKE
0 VIEW
  • 메일 공유
  • https://stories.amorepacific.com/ja/%e3%81%9d%e3%81%93%e3%81%be%e3%81%a7%e3%81%97%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%91%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%ae%e3%81%8b%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e3%80%82

そこまでしないといけないのかについて。

 

文

ファン・ユナ サステナビリティ経営センター

#INTRO


毎朝、カフェで「コーヒーはタンブラーに入れてください」と言うたびに、プラスチックの使用を減らしているという誇らしさが湧きあがります。けれども、お昼休みの時間になって同僚たちと一緒にカフェを訪れるときは、タンブラーを忘れてプラスチックカップを使う現実に直面します。そんなときには、便利さへの欲求と「今回だけなら大丈夫だろう」という自己正当化が自然と頭をもたげます。長年、気候変動やサステナビリティの分野で仕事をしてきましたが、肝心の自分の日常はそれほど変わっていないことに、もどかしさとやるせなさを感じます。このコラムを通じて環境に配慮した行動の実践や商品を消費することをめぐる、個人的な悩みや、その過程で浮かんだ率直な思いを綴っていきたいと思います。

 

 

1 大地、火、風、水、心――5つの力を一つに集めれば?

 

幼い頃、TVで見た「キャプテン・プラネット」のテーマソングが最近になって、しきりに浮かびます。5人の主人公が力を合わせ、ヒーローが誕生したあのシーンのように、突然同じようなことをしているという気がしたからです。

龍山に位置するアモーレパシフィック本社の地下には、地熱システムがあり、「大地」を取り込み、事業所の至るところには、ソーラーパネルがあり、「火」を宿しています。2022年には済州の北村里(プクチョンリ)の風力発電と長期のバーチャル電力購入契約(VPPA)を締結して、「風」を得ており、烏山(オサン)ビューティーパークでは雨水を集めて再利用し、「水」を循環させています。

そして、 何よりも重要な「心」は、私たち全員にありますから!! ここまでくると、私たちこそ現代版キャプテン・プラネットなのではないかと思ってしまいます。
周りからは、年齢が分かるねと言われながら、くだらない冗談を言ったり、言われたりしている今日この頃です。

 

 

<90年代に放映された「キャプテン・プラネット」>

 

 

2 2025年より、私たちは全社で再生可能エネルギーで発電された電力のみを使用します。

 

韓国で再生可能エネルギーだけを使用するという考え方は、まだ馴染みがないかもしれません。また、それだけ容易なことではありません。韓国電力公社から一般的に供給されている電力に比べて再エネ電力は価格が高いこともあり、切り替えるために選択できる方法も限られているほか、様々な規制や方法により、簡単に導入することが難しいからです。

それにもかかわらず、アモーレパシフィックは、なんと4年も前に、今年までに100%再生可能エネルギーへと転換することを、グローバルイニシアチブ(RE100)に加盟して宣言しました。

当然、その後、アモーレパシフィックのすべての事業所では、設置可能な場所に、できる限りソーラーパネルを設置してきました。それでも不足する再生可能エネルギーは、2022年に企業の電力取引契約の政策が施行されるとすぐに、慶尚北道の尚州(サンジュ)市と忠清南道の唐津(タンジン)の太陽光発電所と20年間の長期供給契約を結びました。また、済州で風力により発電された電力も長期間バーチャルPPAとして確保し、再エネ特有の間欠性や、電力使用量がそれほど多くない拠点も考慮し、残りはグリーンプレミアム制度を活用して補いました。

そうして昨年、生産事業所と物流センターの電力を100%再エネ電力へと切り替えることに成功し、全社ベースでの再エネ転換率は70%を超えました。 今年は、本社やR&Iはもちろん、各地域や直営店舗まで含め、全社ベースでの再エネ転換率100%を目標に掲げています。

今や、本当に、驚くべきことに! 私たちが使う電力が化石燃料ではなく、大地や太陽、風から生まれたエネルギーに置き換わります。

 

 

<アモーレパシフィックグローバル本社屋上の太陽光発電設備>

 

 

3 なぜ、そこまでするのですか?

 

再エネに関するプロジェクトを進める中で、担当者として最もよく聞かれた質問です。

商品を購入するお客様が「私は再エネでつくった商品しか買いません!」と言うわけでもありませんし(そうなったら本当にうれしいですが(笑))、バリューチェーンや輸出規制によって、強制されている状況でもありません。強いて言えば、カーボンフットプリントや製品の環境情報については、今後さまざまなところで開示を求める動きが始まる可能性はありますが。

担当者の立場としては、再エネへの転換についての説得やコミュニケーションとして、「私たちがより良い製品をつくるため」であり、「気候危機の時代にリーダーシップを示すため」であり、「今後、再エネの価格と化石燃料の価格のゴールデンクロスが起こるだろう」といったさまざまな説得をしてきました。正直、私たちの再エネへの転換目標やその実行は、ガバナンスの面でのESGリーダーシップとステークホルダーの支えと協力がなかったら、韓国でこれほど短期間に実現することは難しかったと思います。

それでも、個人的にハッとさせられた瞬間は別にありました。アモーレパシフィックで生産した 製品数千個の LCA(ライフサイクルアセスメント)の結果を目にしたときでした。

データによると、使用電力を100%再エネ電力に切り替えた拠点で生産された製品1個は、「ライフサイクル全体」でカーボンフットプリントが7~10%以上削減されていました。「製造段階」だけを見ても、CO₂排出量は約60%も削減されていました。

 

 

<カーボンフットプリント削減事例 - アモーレパシフィックのスキンケア製品を自社で算定>

 

 

もう少しわかりやすく比較して説明すると、再エネでカーボンフットプリントを10%減らした製品1個は、500mLのペットボトル2本分のプラスチック(1本あたり11.2gと想定)を使用しなかった場合の排出量とほぼ同じでした。では、市場に出回る10万個の製品がこうした製品に置き換わったらどうなるでしょうか。なんと20万本のペットボトルを生産するために発生する温室効果ガス排出量に相当する量を回避1)できるレベルです。

 

1) Avoided Emissions(回避排出)は、製品・サービスが従来の代替手段と比べて、温室効果ガス排出量の削減にどれだけ貢献したかを定量化する考え方です。(出典:WBCSD, Guidance on Avoided Emissions v2.0)

 

 

4 単に「良い企業」というイメージだけをつくっていくことではありません。

 

私たちの取り組みが単に良いこと、正しいことをするだけにとどまらず、消費者の選択により世界の温室効果ガスの削減に直接貢献できる仕組みをつくっていけるのだという可能性が見えてきました。

気候や環境に良い影響をもたらす製品一つひとつの改善が積み重なれば、「回避排出」を含む相乗効果が飛躍的に拡大し、産業全体の炭素集約度を低減させる触媒の役割を果たすことになります。

気候変動の時代に、私たちにまずできることは、私たちが直接関与する「製造」の領域から変えていくことだと考えていましたが、ライフサイクル全体の視点に立つと、「私たち」だけで取り組むのではなく、皆と「一緒に」取り組むべきことでした。

さらに、LCAデータは、取り組むべきところはどこなのか、また、次のステップはどこなのかを教えてくれました。主に製品を開発するマーケター、研究員、包装材部署で差別化を図れる要素が、改めて見え始めました。その中でも、変革の起爆剤となりうる項目があることに気づき、簡単にまとめてみました。

 

 

[表1] ライフサイクル全体における環境負荷最小化のための考慮要因

 

 

既に「エコデザイン」という名称で、何十年にもわたって私たちの中に根付いてきた項目です。しかし、定量化によって確認された波及効果は、私たちが考える範囲を超えるものでした。そして、LCAに基づく意思決定は、単に環境に配慮した製品をつくるための選択ではなく、ブランドの競争力と市場からの信頼を高めるための、賢いアプローチ戦略です。

「すべてのプロセス」で、ともに測定し、ともに改善していく仕組みが必要なときです。

今日の小さな変化は、明日の標準となり、明日の標準は産業全体のスタンダードを変えていきます。

 

 

#OUTRO


少し気恥ずかしく、大げさに聞こえそうで、胸の中にしまっていた思いです。
そして、これからもずっとこんな問いを投げかけられると思います。「なぜそこまでするのか」
私は、こう答えようと思います。
「誰かがそこまでしないと、私たちの美しい暮らしがより良い方向に持続することはできないからです」

황유나 프로필 사진
황유나 프로필 사진

ファン・ユナ

アモーレパシフィック サステナビリティ経営センター
気候変動 / ESG担当
  • 気候変動の課題に取り組み始めて15年目
  • いつも新しいことに挑戦し、
    変化を楽しみにしているESGワーカー
  • 100%外向型ですが、好みは意外と内向的
  • Like

    0
  • Recommend

    0
  • Thumbs up

    0
  • Supporting

    0
  • Want follow-up article

    0
TOP

Follow us:

FB TW IG